Julien Rasquinetは14歳の頃から香りに惹かれていたが、青年期は絵画やデッサン、舞台衣装や人形作りに費やした。経営学の学位を取得し、ニューヨークでのインターンをきっかけに香水へと向かった。父が空港で偶然Pierre Bourdonと出会い、Bourdonは彼を最後の弟子として引き受け、3年間指導した。
指導を終えたのち、ノルマンディーに自身の香水メゾンを設立した。2008年から2009年にかけて独立して活動し、Creedに5年在籍したのち、2014年からはIFFでドバイとパリを行き来しながら約10年を過ごし、その多くを中東調香に費やした。現在はフランスのCPL Aromasでシニア調香師を務めている。手がけた作品にはNaomi Goodsir Cuir VeloursとBois d'Ascèse(2012年)、Naomi Goodsir Iris Cendré(2015年)、そしてスペアミント、カルダモン、シナモン、ローズ、ベチバー、ラブダナムでムサンダムの夕暮れを描いたAmouage Enclaveがある。
Creed Royal OudはCreed在籍時代の作品である。Frédéric Malleは、Bourdonが初めて彼のことを話して以来ずっと注目しており、のちにThe Moon(2019年)となる試作の香りを嗅いでEditions de Parfumsに迎え入れた。フランキンセンス、ダマスクローズ、オウド、レザーの上にラズベリー、ライチ、サフランを重ねた香りで、赤い果実のノートは中東各地で吸われるフルーツシーシャへのオマージュである。